法事で写真や位牌は必要?浄土真宗(真宗大谷派)の考え方を解説
法事で遺影写真や位牌は必要なのか?浄土真宗(真宗大谷派)の教えをもとに、お寺の実際の対応や49日・中陰壇での写真の扱い、位牌の考え方を解説します。
法事で「写真」や「位牌」は必要なのか?
法事の準備をしていると、気になる方もおられます。
遺影の写真は持っていくべき?
位牌って法事で必要なの?
蝋燭やお花は分かりやすいですが、写真や位牌は迷いやすいですよね。
この記事では、浄土真宗(真宗大谷派)の考え方をもとに、写真と位牌の扱いを解説します。
結論を先にまとめます
法事での写真と位牌について、結論は次の3つです。
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写真は必須ではないが、持っていけば飾ってくれるお寺が多い
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写真は仏壇の中に入れない
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位牌は浄土真宗では基本的に法事で使わない
浄土真宗は、のお話です。
家での法事も、お寺での法事も考え方は同じ
法事は家で行っても、お寺で行っても、基本の考え方は同じです。
お仏壇は「お寺を小さくして家に迎えているもの」と考えると分かりやすいでしょう。
大切なのは、何を中心に手を合わせるかです。
写真(遺影)は法事で必要?
真宗大谷派のお寺の案内では、多くの場合こう説明されています。
写真は基本的には飾りませんが、持って来られた場合はお飾りします。
つまり、写真は必須ではありません。
しかし、遺族の気持ちを尊重して飾ってくれるお寺がほとんどです。
なぜ仏壇の中に写真を入れないのか?
浄土真宗では、法事やお仏壇の中心は阿弥陀如来(あみださま)です。
亡くなった方を大切にしないという意味ではありません。
しかし、写真に向かって拝むことが中心になると、
教えを聞くという法事の本来の意味が薄れてしまうと考えます。
写真が悪いのではなく、何を中心に拝むかが大切なのです。
写真はどこに飾ればいい?
お寺で法事をする場合
写真を持って行けば、多くのお寺では
阿弥陀さまの正面を外した場所に、きちんと飾ってくれます。
不安な場合は、事前にお寺へ聞くと安心です。
家で法事をする場合
家にすでに写真が長押(なげし)や棚に飾ってあるなら、そのままで問題ありません。
法事の時だけ手元に置きたい場合は、
仏壇の中に入れず、小さな机や台の上に置くのが基本です。
49日までの「中陰壇」と写真
四十九日までは「中陰壇(ちゅういんだん)」を設け、そこに写真を飾ることが多くあります。
これは、
亡くなった方の魂が写真に宿るからではありません。
亡き方を思い、手を合わせたい気持ちを支えるために写真が置かれています。
49日を過ぎたら中陰壇を片付け、写真は長押や棚へ。
お仏壇は本来の形に戻ります。
位牌は法事で必要?
浄土真宗(真宗大谷派)では、
位牌は法事では基本的に使いません。
位牌は「魂のよりどころ」として使われてきた歴史がありますが、
浄土真宗では「魂を成仏させるための供養」という考え方を取りません。
すでに位牌が家にある場合は?
親の代から位牌がある方も多いでしょう。
その場合は、次のことを意識してください。
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無理に処分する必要はありません
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ただし拝む中心にはしません
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ご本尊の正面や高い位置には置きません
これまで大切にされてきたものを、否定する必要はありません。
迷ったらお寺に相談しましょう
写真や位牌の扱いは、お寺や地域で少し違うこともあります。
だからこそ、迷ったら遠慮せずにお寺に聞くのが一番安心です。
まとめ
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写真は仏壇の中に入れない
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でも写真を飾ること自体は問題ない
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位牌は浄土真宗では基本的に使わない
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大切なのは「阿弥陀さまを中心にする」こと
法事は、亡き方を通して「いのち」と「生き方」を見つめ直す時間です。
正しい軸を知ったうえで、心を込めて手を合わせていきましょう。
