樹木葬と盛んに言われ出してしばらく経ちますが、ついに市営の樹木葬墓地がオープンしました。と言ってももう1年以上前なんですけれども、2022年の10月にオープンということです。
こういったお墓に関することも市民のニーズに答えていっているところもキープの所以でしょうか。
お寺が運営する樹木葬ならあるんですけれども、行政の運営するものは全国的にもあまりありませんので今回その樹木葬の費用などをご紹介しようと思います。
樹木葬の内容
こちらが合葬墓樹木葬墓地になります。樹木が3本建っていますね。サクラ・ナツツバキ・ナンキンハゼ の3本の樹木を植え込んであって、周囲に野々市市の花として制定されたツバキの生け垣があります。
張芝の下には円筒型のカロート(納骨空間)を埋め込んであって。この芝生にマンホールのように蓋が開けられるところがありまして、そこから中へ納めるということになっています。その際には骨袋に入れ替えられます。
ちなみになんですが、ここに直接ご遺族の前で納めるのかなと勝手に思っていたんですけれども、一度この墓地の中央、下の写真の場所になります。ここは合葬墓になっているのですが、ここで遺骨を職員の方が一度お預かりして、後日職員が樹木葬のところへ納骨をするというふうになっているようです。その預ける時に宗教者を呼び、お参りをすることが出来ます。
遺骨の収容可能可能数と申込条件
樹木葬の遺骨収容可能数は5000体です。
ここでこのメモリアルパークに納骨出来る方の資格についても確認しておきますが、申込者、亡くなった方が共に野々市市内に1年以上在住の方は、問題なく納骨できます。
次は申込者が市外の方の場合ですね。
ホームページの説明には、申込者が市内に1年以上在住していた親族の遺骨を所持している場合のみ通常の1.5倍の使用料で申し込み可能ですとあります。
だから亡くなった方は野々市市内に1年以上過ごした方でないといけないわけですね。市外にいる息子さんとか娘さんが、野々市市に住んでいた親御さんや親戚の方ををここに納骨することは亡くなれた方が1年以上野々市に住んでいれば1,5倍の料金で出来るということですね。
この樹木葬を含む合葬墓は市外のお子さんや親戚の方が申込者として入れられますが、ここメモリアルパークには一般墓もありまして、ここにお墓を建てる場合は申込者も1年以上市内在住じゃないといけません。最近は無縁墓の問題がありますので、管理の問題があります。申込者と連絡がつきにくいなどの問題も起こりえますし、市民に親しまれる場所というスローガンですから、多くの市営はそうなっています。
樹木葬だけではなく一般のお墓の区画もありますが、通常のお墓を建てる場合は年間管理料が4800円、月に400円かかるということになっています。
遺骨は市が管理し、宗教宗派は問わないということです。今回は樹木葬メインに紹介しますので、一般墓の細かな部分は割愛します。
樹木葬の費用
費用ですが、お骨を持ってこの樹木葬に納骨を希望される際には1体9万円です。同じメモリアルパークにある納骨堂型の合葬墓は10年間で18万円ですから、樹木葬は永年ですから安い金額で納骨出来るということになりますね。納骨堂型合葬墓も10年経った後はこの樹木葬のところに無料で移動しますから、永年のようなものなんですけれどもね。年間管理費はかかりません。
樹木葬はどれもここまで安いわけではありません。合葬型の樹木葬だからここまで安いということがあります。
個別の樹木であればこんなに安くはなりませんし、樹木の下に骨壺を入れるために石材を使う場合もありますよね。そうすると石材の費用もかかってきますから、樹木葬イコール安いと決めつけるのは注意が必要です。
生前予約の場合は10万円となります。生前予約は65歳以上の方しか出来ませんのでご注意下さい。
3本の樹をシンボルとして、皆のお骨が合葬で入りますから、お骨を直接見るということは出来ません。ですからこの樹木葬の前には記名版があってその板に名前を掘ることが出来ます。期限は無期限で使用料は4万円となっています。こちらの画像は市のホームページに載っているものです。
注意点
最後に注意点です。
一度入れると出すことが出来ないのでご注意下さいね。
また、納骨の許可をもらってから1年間納骨しなかったら許可を取り消されるということですからお気を付けください。
そしてこのメモリアルパーク野々市の樹木葬のお墓は永代供養墓ではないということです。お墓として永年使うことは出来ますが、市としてこの場所で法要などはおこなわないということです。樹木葬の場所によっては年に一度法要をとりおこなうという場所もあると思いますが、ここではそれはしていないということですね。
もしお参りをしたい場合は個別で宗教者にお願いして来てもらうということですね。一応ここに持ってきたお花などをお供え出来るようになっていますが、持ってきたお供え物はお持ち帰り下さいということです。
石川県のニュース番組にもこの野々市のメモリアルパークのお話は取り上げられていましたが、そこで言われていたのが
という声です。
お墓の管理、費用のことでやはり合葬墓は注目を浴びていますが、そうなるとこれまでのお墓をしまうことになりますから、お寺さんとの墓じまいのことで問題になるケースもあるという話もあります。
実家から出て元々お墓はないという方には良いですが、先祖代々のお墓があるという方は慎重に検討する必要があります。