亡くなった後でお別れ会をあらためて開こう

家族や友人など、親しい人との別れは突然やって来ます。

故人との最後のお別れである葬儀は、一般的に非常に厳かな雰囲気の中で行われるイメージがあるのではないでしょうか。

お葬式の多くは、お坊さんが来てお経を唱える仏式のものでしょう。

これまでの伝統の葬儀も大切です。しかし、

・コロナ渦でお別れを出来なかった。
・直葬(火葬場だけでの見送り)でしっかりと時間をかけてお別れを言えなかった。
・時代が変わるにつれて送り方も変化して良いのではないか。

このような方々も多くおられます。

故人との思い出を自由に表現する、そんなお別れの場を作ることが出来るサービスがあります。

「Story」(ストーリー)

「Story]では、これまでのお別れとは違った新しいお別れのカタチを表現することができます。

気持ちに区切りをつけるためには、自分たちと故人との関係性に合ったやり方で思い出を分かち合う場が、私たちには必要なのではないでしょうか。

自分たちの心と、故人の物語が交わることで、区切りをつけると共に、故人との関係がこれからも途切れることなく継続していくことを感じられる場になる。

本記事では、世界で一つだけのお別れのカタチ「Story」について詳しく解説します。

「Story」というサービスについて


※Story公式サイトより

「Story」は、1984年創業の出版社である株式会社鎌倉新書が提供しているサービスで、「大切な人の葬儀に行けなかったので偲ぶ機会がほしい」「形式ばらず、故人の思い出を語り合いながら食事したい」「ゆっくり準備して、その人らしさのあるお別れをしたい」などのさまざまなニーズに対応してるお別れ会のことです。

ノウハウをもった専任のプロデューサーがお別れ会をトータルでサポートしてくれて、希望の会場や招待人数、予算の範囲内で提案してくれます。

故人を偲び、思い出を語れるような演出として、献花献灯黙祷故人の好きな音楽の献奏みんなからの思い出スピーチ仕事場や趣味をイメージした空間をサポートしてくれるのです。

故人の好物や出身地の食べ物などお好みを伺って提案してくれるので、昔一緒によく食べた料理・立食パーティー・手作りのお菓子・大好きだった銘柄のお酒などを用意してくれます。

開催場所にも配慮があり、参加者が集まりやすい場所や故人との思い出の場所として、いきつけだったカフェ・青春を過ごした野球場・一緒に行ったキャンプ場・プロポーズされた船の上なども開催場所の候補地として検討可能となっています。

このように、これまでにない新しいカタチのお別れの場を提供してくれるのが「Story」なのです。

伝統的な儀式ではここまで式の流れを変えることは難しいですね。
今は都内(神奈川、埼玉、千葉含む)が8割程度だそうです。全国どこでも対応可能です。
STORY

「Story」の事例について

Storyが提供してくれるお別れ会には、さまざまな種類があります。

ここでは、具体的な事例について詳しく解説します。

リアルの会場とVR空間の両方で送るお別れ会

開催場所:アリスアクアガーデン銀座

参加人数:20~50名

故人が海外に在住していたこともあり、世界各国に沢山の友人がおられた女性の方のお別れ会です。

日本のご友人や海外のご友人の思いが、実際の会場とバーチャル会場で集った事例です。

ご友人方から沢山のエピソードを伺うことができたことで、ご家族の心が癒やされる時間が提供されました。

当日は、リアルの会場VR空間でのお別れ会が同時開催されています。

VR空間では、遠方で直接来れなかった方も、ライブ配信や思い出の写真の投稿など故人を偲ぶ場が提供されました。

事例集を見ると、「Story」はYoutube配信などオンラインに強いです。

以下の画像は「Story」で公開されているVRお別れ会を紹介するYoutubeからスクリーンショットしたものです。VRでも実際に参加しているような気持ちになれそうですね。

故人の笑顔が思い出されるお別れ会。


※「Story」公式サイトより

開催場所:カフェレストラン

参加人数:70名

開放的なカフェレストランで開催されたお別れ会です。

故人は某会社の営業所長であり、祭壇の横には作業着や趣味だった釣りの道具などが並べられています。

遺影の周りの草花、祭壇の下に引かれた芝は故人が務めた会社の製品です。

祭壇は男前な故人をイメージしてデザインされ、返礼品は趣味の釣りにまつわる海産物を故人の地元から取り寄せて用意されたようです。

カフェレストランという場所もあり、とても和やかな雰囲気の中で開催されたお別れ会でした。

献花をしたり、故人の写真に乾杯したり、笑顔も多いように見受けられました。

バスで行く母の思い出巡りを兼ねたお別れ会

開催場所:バス&貸しホール

参加人数:13名


※「Story」公式サイトより

ランチブッフェを食べながら、故人を偲ぶ時間を設けることは決めていた主催者ですが、「ホテルだとフォーマル過ぎて、偲ぶことをメインに出来ないような気がする。だから食事とは別で時間を設けたい」と考えていました。

そこでStoryが提案したのが、ホテルに向かう時間を活用して故人のゆかりの地を巡るバスツアーでした。

バスの中では、感謝の気持ちを表した映像が上映されていました。

故人のゆかりの地を巡ることで、より一層故人を暖かくしのぶことができたお別れ会となりました。

このように、Storyではさまざまなカタチのお別れ会を提供してくれます。

他にも海洋散骨をメインとしたお別れ会、一軒家での少人数でのお別れ会など、バリエーションには限りがありません。
STORY

「Story」でのお別れ会の費用

お別れ会を開く場合では、一般的に主催者側が費用を負担するケースも多いようです。それは仕方なく支払うのではなくて、お世話になっていた方々をお呼びしておこなうわけですから、元々主催者が払うつもりという場合が多いようです。

しかし、Storyで友人などが主催してお別れ会を開く場合では、会費制が多いです。

お別れ会にかかる費用として、最もウエイトを占めているのが会場費用と言われます。

会費制とした場合の一般的な一人あたりの費用は8,000円~15,000円程度の範囲となっています。

会場代、食事代を会費で賄う形ですね

また、「Story」のほうへお支払いする費用ですが、担当者がどこまで関わるかにより、変動が大きいようです。立派な祭壇の制作や映像の制作、当日の司会まで全てをお願いするのであればある程度の金額にはなるでしょう。

公式サイトには変動が大きいため、金額のプランは載っていません。会費で賄う部分もあるため、会場代が大きいお葬式のような金額はかかりませんが、安さを打ち出しているサービスではありません。

VRなどもそうですが、実際の事例を見るとお金がかかっていそうだなというものもあります。首都近郊で50万円~と私は想像しています。

丁寧に教えて下さいますので、ご興味のある方は問い合わせをされてみて下さい。パンフレットの取り寄せも出来ます。

相談方法ついて

多くの方は、どのようにお別れ会を開催すれば良いのか不安を感じながら検討しています。

故人への想いがあるのに「進め方が分からない」という方もきっと多いのではないでしょうか。

場所を取って友人などに声をかけるだけであれば誰でも出来ますが、故人との思い出をどう形に表すかは簡単には思いつかないでしょう。

Storyでは、はじめはコンセプトがまとまっていなくても全く問題ありません

企画提案・事前準備・当日進行までサポートしてくれるため、ゼロベースでご相談いただいても大丈夫です。

公式サイトには、「故人への想いだけお持ちください」と書いてあります。

相談は、電話やメールで簡単に行うことができます。ビデオ通話も対応可能となっていますので、遠方にいる方でも対面形式と変わらない環境で相談することができます。

サービスの流れの例

二か月前・・・
プロデューサーとの打ち合わせ開始
→故人のこと。会社のこと。どのようなお別れ会にしていくかなど話をしながら考えていきます。ここでは0ベースからで大丈夫です。

一か月半前・・・
コンセプト決定
→会場候補リストや式の流れなどの提案をストーリーがしてくれる。その提案を中心に内容を詰めていきましょう!

招待客のリストを作成します。ストーリーが用意している専用のフォーマットに記入するだけです。

一か月前・・・
招待状の発送
→文面の作成や発送の代行もストーリーがしてくれます。必要ならば打ち合わせをその都度おこない、提案や見積もりを更新していきます。

三週間前・・・
コンテンツの準備
→会場打ち合わせや参加者名簿、祭壇の制作や映像の制作など様々な準備を進めていきます。

当日・・・
当日の運営
→会場設営や参加者の誘導、司会進行などはストーリーが担ってくれます。

参加者への挨拶に集中出来ますね。

まとめ

故人とのお別れは、その人が歩んできた人生を残された人たちで振り返って偲ぶことにあります。

厳かな雰囲気で開催される葬儀とは違った偲び方ができるのが、お別れ会の大きなメリットです。

お別れ会とは「必ずセオリーに沿って行わなければならない」ものではありません。

お別れ会に参加する全ての方、そして故人が笑顔になってくれるであろう開催方法が、本当の供養に繋がるのではないでしょうか。

大切な故人と最高の時間を過ごす。それが「Story」というサービスです。

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ABOUT ME
まんじ
石川県の終活アドバイザー。葬送儀礼について発信しています。